「五臓六腑って何?肝とか腎とか、いろいろ出てくるけど覚えられない……」そんな悩みを抱えていませんか?
薬膳や東洋医学を学び始めると必ず出てくる「五臓六腑」という言葉。しかし、名前がたくさん出てきて混乱してしまう方も多いはずです。
この記事では、五臓六腑をスッと頭に入れるための覚え方と、初心者でも混ざらずに整理できる基本ガイドをお届けしていきます。イメージや語呂合わせを使った覚え方もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
五臓六腑とは何か?まずは全体像を一気に把握しよう

五臓六腑を覚える前に、まずは全体像をざっくり把握することが大切です。「何がどれだけあって、どんな関係なのか」が分かると、個別の名前もスムーズに頭に入ってきます。
ここでは、五臓六腑とは何なのか、そして五臓と六腑をまとめて「臓腑」と呼ぶ理由についてお話ししていきます。西洋医学との違いも押さえておくと、混乱せずに学べるようになりますよ!
五臓と六腑をまとめて「臓腑」と呼ぶ理由
「五臓六腑に染み渡る」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは東洋医学の考え方から生まれた表現です。
五臓六腑とは、体の中で働く重要な機能のまとまりを指しています。五臓は5つ、六腑は6つあり、合わせて11の要素で構成されているのです。
これらをまとめて「臓腑(ぞうふ)」と呼ぶのは、五臓と六腑がそれぞれ独立して働くのではなく、互いに連携しながら体全体のバランスを保っているから。たとえば、五臓が「ためる」役割を持つのに対し、六腑は「流す」役割を担っています。
このように、五臓と六腑は対になって機能しているため、セットで理解することが重要なのです!
五臓と六腑の一覧を最初に確認
まずは五臓と六腑の名前を一覧で確認しておきましょう。
五臓は「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」の5つです。それぞれが体の重要な調整機能を担っています。
六腑は「胆(たん)」「小腸(しょうちょう)」「胃(い)」「大腸(だいちょう)」「膀胱(ぼうこう)」「三焦(さんしょう)」の6つ。こちらは食べ物や水分を運び、通過させる働きを持つのです。
この11個の名前をまずは眺めてみてください。「五臓は5つ、六腑は6つ」という数の違いも覚えるポイントになります。
最初から完璧に覚えようとせず、「こういう名前があるんだな」と確認するだけでも十分です!
西洋医学の臓器と同じだと思ってはいけない理由
五臓六腑を学ぶうえで最も注意したいのが、「西洋医学の臓器とは別物」という点。たとえば、東洋医学の「肝」と、西洋医学の「肝臓」は同じ名前でも指している範囲が違うのです。
東洋医学では、臓器そのものではなく「その臓器が持つ機能や役割」を中心に捉えています。たとえば「肝」は、血を蓄えたり感情をコントロールしたりする働き全体を指すのです。
そのため、西洋医学で言う解剖学的な肝臓だけでなく、自律神経やホルモンバランスといった広い範囲の働きも含まれます。こうした違いを理解しておかないと、「なぜこの症状が肝と関係するの?」と混乱してしまうでしょう。
東洋医学は「機能」を見る医学、西洋医学は「構造」を見る医学と考えると、違いがイメージしやすくなります!
五臓と六腑はどう違う?混ざらず覚えるための基本ルール

五臓と六腑の名前を確認したら、次は「どう違うのか」を押さえておきましょう。それぞれの役割を理解すると、名前が混ざらずに覚えられるようになります。
ここでは、五臓と六腑の基本的な違いと、混ざらず覚えるためのルールについてお話ししていきます。ペアで覚える考え方も取り上げますので、ぜひ参考にしてみてください!
五臓は「ためて調整する役割」
五臓の大きな特徴は、「ためて調整する」という働きです。体に必要なエネルギーや栄養、水分などを蓄え、体全体のバランスを整えています。
たとえば「肝」は血を蓄え、「腎」は精(生命エネルギーの源)を蓄える役割を持つのです。「心」は精神活動を司り、「脾」は栄養を作り出して全身に届けます。
このように、五臓は体の中で「貯蔵庫」や「司令塔」のような働きをしているのです。急に大量に消費されることはなく、じっくりと体を支え続けています。
五臓が弱ると、疲れやすくなったり、感情が不安定になったり、免疫力が落ちたりするのはこのためです。五臓は「長期的に体を支える大切な基盤」と覚えておくとよいでしょう!
六腑は「流して通す役割」
一方、六腑は「流して通す」という働きを担っています。食べ物や水分を受け入れ、消化・吸収・排泄という一連の流れをスムーズに進める役割です。
たとえば「胃」は食べ物を受け入れて消化し、「小腸」は栄養を吸収します。「大腸」は不要なものを排泄し、「膀胱」は水分を排出するのです。
六腑は常に「入れて、通して、出す」という動きを繰り返しています。だからこそ、六腑が詰まったり滞ったりすると、すぐに不調が現れやすいのです。
胃もたれや便秘、むくみといった症状は、六腑の流れが悪くなっているサイン。六腑は「流れ続けることが仕事」と覚えておくと、イメージしやすくなります!
五臓と六腑をペアで覚える考え方
五臓と六腑は、それぞれがペアになって連携しています。このペアを意識すると、覚えやすさが格段にアップするのです。
たとえば「肝」と「胆」はペア。肝が血を蓄え、胆がその流れを助けます。「心」と「小腸」、「脾」と「胃」、「肺」と「大腸」、「腎」と「膀胱」も同様にペアです。
ペアで覚えると、「肝の調子が悪いときは胆も影響を受けるかもしれない」といった視点が持てるようになります。また、五臓と六腑の関係性も自然と頭に入ってくるでしょう。
ちなみに「三焦」だけは五臓とのペアが明確ではなく、全体の水分代謝を担う特別な存在。ここだけは少し例外として覚えておくとよいでしょう!
これだけ覚えればOK|五臓の働きをイメージで理解する覚え方

五臓の名前を覚えたら、次は「それぞれが何をしているのか」をイメージで捉えていきましょう。細かい機能まで覚える必要はありません。
ここでは、五臓の働きをシンプルなイメージで理解する覚え方をお伝えしていきます。体調や感情との関係も知ると、より実感を持って学べるようになりますよ!
肝・心・脾・肺・腎の超要約イメージ
五臓それぞれの働きを、一言でイメージしてみましょう。
「肝」は、血を蓄えて体中に巡らせる役割。さらに、感情のコントロールやストレスへの対応も担っています。イライラしやすい人は肝が疲れているのかもしれません。
「心」は、精神活動や意識を司る臓。心臓のように血液を全身に送る働きもあります。眠れない、不安が強いといった症状は心と関係が深いのです。
「脾」は、食べ物から栄養を作り出し、全身に届ける役割を持ちます。消化吸収の中心であり、胃腸の弱さや疲労感とつながっているのです。
「肺」は、呼吸を通じて新鮮な気を取り込み、全身に配る働き。また、皮膚や免疫とも関係しています。
「腎」は、生命エネルギーの源である「精」を蓄える臓。成長や老化、生殖機能とも深く関わるのです。
このように、五臓それぞれに明確な役割があると理解しておくと、混ざらずに覚えられます!
五臓と体調・感情の関係
五臓は、体調だけでなく感情とも密接に関係しています。この視点を持つと、不調のサインに気づきやすくなるのです。
「肝」が乱れると、イライラしたり怒りっぽくなったりします。また、目が疲れやすくなることも特徴です。
「心」の不調は、不安や焦り、不眠といった形で現れます。動悸や胸の苦しさを感じることもあるでしょう。
「脾」が弱ると、思い悩んだり、くよくよしたりしやすくなります。食欲不振や倦怠感もサインです。
「肺」の乱れは、悲しみや寂しさといった感情につながります。風邪をひきやすくなったり、肌が乾燥したりすることもあるのです。
「腎」が弱ると、恐れや不安が強まります。老化のサインや、耳鳴り、腰痛といった症状も現れやすくなります。
こうした関係を知っておくと、体調と感情を結びつけて理解できるようになります!
五臓を「司令塔」として覚えるコツ
五臓を覚えるとき、「それぞれが体のどの部分を指揮する司令塔なのか」と考えるとイメージしやすくなります。
「肝」は血液循環と感情の司令塔。「心」は精神活動と意識の司令塔。「脾」は消化吸収とエネルギー生成の司令塔です。
「肺」は呼吸と免疫の司令塔。「腎」は生命力と成長の司令塔。このように、五臓それぞれが担当する領域を持っているのです。
体の中で何か問題が起きたとき、「どの司令塔がうまく機能していないのか?」と考える習慣をつけると、原因が見えやすくなります。たとえば、疲れやすいなら「脾」か「腎」、イライラするなら「肝」といった具合です。
五臓を「体を動かすチームのリーダー」と捉えると、覚えやすく、使いやすくなります!
六腑は「通り道」で覚える|流れで理解する簡単整理法

六腑は、五臓よりもシンプルに覚えられます。なぜなら、六腑は基本的に「食べ物や水分が通る道」だからです。
ここでは、六腑を流れで理解する簡単な整理法をお伝えしていきます。特にわかりにくい「三焦」についても、覚え方を含めて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
胃から大腸までの流れを一本で捉える
六腑の中でも、まず押さえておきたいのが「胃→小腸→大腸」という消化器官の流れです。これは食べ物が体を通過していく順番そのもの。
「胃」で食べ物を受け入れて消化し、「小腸」で栄養を吸収します。そして「大腸」で不要なものをまとめて排泄するのです。
この3つは、私たちが日常的に意識しやすい臓器でもあります。胃もたれや便秘といった症状も、この流れのどこかで滞りが起きているサインです。
六腑は「入れて、通して、出す」という一連の流れで機能しています。だからこそ、流れが止まらないように保つことが健康の鍵になるのです。
まずはこの3つを「食べ物の通り道」として一本でイメージしておくと、六腑の基本が頭に入ります!
胆・膀胱・三焦の役割をシンプルに理解する
残りの3つ、「胆」「膀胱」「三焦」についても簡単に整理しておきましょう。
「胆」は、肝と連携して胆汁を分泌し、消化を助ける役割を持ちます。また、決断力や勇気といった精神面とも関係が深いのです。
「膀胱」は、腎と連携して尿を溜め、排泄する働き。水分代謝の最終段階を担っています。
そして「三焦」は、少し特殊な存在。体全体の水分代謝や気の流れを調整する、いわば「全身の通路」のような役割です。具体的な形があるわけではなく、機能の総称として捉えられています。
胆と膀胱は比較的イメージしやすいですが、三焦だけは少し抽象的。ただし、「全身の巡りを整える役割」と覚えておけば十分です!
三焦が分かりにくい理由と覚え方
六腑の中で最も理解しにくいのが「三焦」でしょう。なぜなら、三焦には明確な臓器としての形がないからです。
三焦は「上焦(じょうしょう)」「中焦(ちゅうしょう)」「下焦(げしょう)」の3つの領域に分かれています。上焦は胸から上、中焦はお腹の中央、下焦は下腹部を指すのです。
これらの領域で、気や水分がスムーズに巡るように調整するのが三焦の仕事。つまり、体全体の「通路」や「調整役」として機能しています。
三焦を覚えるコツは、「体の中の交通整理係」とイメージすること。むくみや冷えといった巡りの悪さに関わる症状は、三焦の不調と結びつくことが多いのです。
形がないからこそ分かりにくいですが、「全身の流れを支える役割」と理解しておけば大丈夫です!
五臓六腑を一瞬で思い出す覚え方|語呂・図・対応関係まとめ

五臓六腑の基本が分かったら、次は「どうやって覚えるか」です。語呂合わせや図を使うと、記憶が定着しやすくなります。
ここでは、五臓六腑を一瞬で思い出すための覚え方をご紹介していきます。五行との対応関係も押さえておくと、さらに理解が深まりますよ!
五臓六腑をセットで覚える語呂の考え方
五臓を覚えるには、語呂合わせが効果的です。たとえば「肝・心・脾・肺・腎」の順番を「カン・シン・ヒ・ハイ・ジン」と声に出して何度も唱えてみましょう。
リズムよく繰り返すうちに、自然と口が覚えてくれます。「カンシンヒハイジン」と一つの言葉のように覚えるのがコツです。
六腑も同様に、「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」を「タン・ショウチョウ・イ・ダイチョウ・ボウコウ・サンショウ」と唱えてみてください。ただし、六腑は消化器の流れで覚えるほうが実用的かもしれません。
語呂合わせや音のリズムを使うと、暗記が苦手な人でもスムーズに覚えられます。通勤中やちょっとした空き時間に繰り返すだけで、驚くほど定着しますよ!
五行(木火土金水)との対応で定着させる
五臓は「五行(ごぎょう)」という自然の法則と対応しています。この関係を知ると、記憶が一気に整理されるのです。
五行とは「木・火・土・金・水」という5つの要素のこと。それぞれが季節や色、感情などと結びついています。
「肝」は木、「心」は火、「脾」は土、「肺」は金、「腎」は水に対応するのです。たとえば、肝(木)は春の季節、成長のエネルギー、緑色と関係しています。
こうした対応を覚えると、「春に肝が乱れやすい」「怒りは肝と関係する」といった知識も自然とつながってくるのです。五行の表を一度見ておくと、五臓の理解が格段に深まります。
五行を使った覚え方は、薬膳や東洋医学を学ぶうえでも非常に役立ちますよ!
表や図で一気に整理する方法
文字だけで覚えるのが難しい場合は、表や図を活用してみましょう。視覚的に整理すると、情報が頭に残りやすくなります。
たとえば、五臓と六腑をペアにした表を作ってみてください。「肝←→胆」「心←→小腸」といった対応が一目で分かります。
また、体の図に五臓六腑の位置を書き込んでみるのもおすすめです。どこにあるのかをイメージすると、より実感を持って覚えられるでしょう。
さらに、五行の対応表を作って色分けしておくと、季節や感情との関係も視覚的に把握できます。自分の手で書くことで、記憶への定着が強まるのです。
表や図は一度作ってしまえば、何度も見返せる便利なツール。ぜひ自分なりの整理表を作ってみてください!
覚えた五臓六腑をどう使う?薬膳・体調管理への活かし方入門

五臓六腑を覚えたら、次はそれを実際の体調管理に活かしていく段階です。知識を持っているだけでは意味がありません。
ここでは、覚えた五臓六腑をどのように使うのか、薬膳や体調管理への活かし方をお話ししていきます。日常の中で五臓六腑を意識するだけで、体への気づきが格段に増えますよ!
体調サインから五臓を意識する視点
体調不良が起きたとき、「どの五臓が関係しているのか?」と考える習慣をつけてみましょう。
たとえば、目が疲れやすい、イライラするといった症状があるなら「肝」の不調かもしれません。不眠や動悸が気になるなら「心」、胃腸の調子が悪いなら「脾」です。
風邪をひきやすい、肌が乾燥するといった症状は「肺」と関係が深く、腰痛や耳鳴りがあるなら「腎」を疑ってみるとよいでしょう。このように、症状と五臓を結びつけて考えることで、原因が見えてくるのです。
もちろん、すべての不調が五臓だけで説明できるわけではありません。しかし、東洋医学的な視点を持つことで、体を多角的に観察できるようになります。
日頃から「今日はどの五臓が疲れているかな?」と意識してみてください!
食材選びにどう結びつくのか
五臓六腑を理解すると、薬膳での食材選びがぐっと分かりやすくなります。なぜなら、食材にはそれぞれ「どの臓腑に働きかけるか」という性質があるからです。
たとえば、「肝」を整えたいときは、セロリや春菊、柑橘類など、巡りを良くする食材を選びます。「心」を落ち着かせたいなら、ナツメや百合根がおすすめです。
「脾」を強化するには、山芋やかぼちゃ、米といった消化に優しい食材が向いています。「肺」を潤すには梨や白きくらげ、「腎」を補うには黒豆や黒ごま、くるみなどが効果的です。
このように、五臓六腑と食材の関係を知ることで、体調に合わせた食事が組み立てられるようになるのです。薬膳の基本は、まさにこの「臓腑と食材の対応」にあります。
五臓六腑を覚えたら、次は食材との結びつきを少しずつ学んでいきましょう!
覚え方を知ったあとに次に学ぶべきこと
五臓六腑の基本を押さえたら、次に学ぶべきは「五行」や「気血津液」といった関連理論です。これらを知ると、五臓六腑の働きがより立体的に理解できるようになります。
また、「陰陽」の考え方も重要です。体の中のバランスを陰陽で捉えることで、五臓六腑の状態をより正確に見立てられるようになるのです。
さらに、実際の症状と五臓六腑を結びつける「弁証(べんしょう)」という考え方も学んでいくとよいでしょう。これは、体調のサインから原因を見極める技術です。
ただし、一度にすべてを学ぼうとする必要はありません。まずは五臓六腑をしっかり覚え、日常の中で意識してみることから始めてください。
知識は少しずつ積み重ねていくもの。焦らず、楽しみながら学んでいくことが大切です!
まとめ

五臓六腑とは、東洋医学において体の機能を表す重要な概念です。五臓は「肝・心・脾・肺・腎」、六腑は「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」の11の要素で構成されています。
五臓は「ためて調整する」役割、六腑は「流して通す」役割を持ち、それぞれがペアになって連携しているのです。この基本ルールを押さえておくと、名前が混ざらずに覚えられるようになります。
五臓を覚えるには、語呂合わせや五行との対応関係を活用するのがおすすめです。「カンシンヒハイジン」とリズムよく唱えたり、五行の表を作ったりすることで、記憶が定着しやすくなります。
覚えた五臓六腑は、体調サインを読み取ったり、薬膳の食材選びに活かしたりすることができます。日常の中で「今日はどの五臓が疲れているかな?」と意識してみるだけでも、体への気づきが格段に増えるはずです。
まずは五臓六腑の基本をしっかり押さえて、少しずつ実生活に活かしていってみてください!


