「最近疲れやすい」「風邪を引きやすくなった」「食欲がない」「なんとなく元気が出ない」そんな悩みはありませんか?
現代人の多くが抱えるこれらの不調は、薬膳でいう「気虚(ききょ)」、つまりエネルギー不足が原因かもしれません。そして、この気虚を改善し、体力を回復させるのに最適な食材の一つが「山芋」なのです。
山芋は、薬膳において「補脾(ほひ)」「補肺(ほはい)」「補腎(ほじん)」の三大臓器を同時に補う、数少ない食材。消化しやすく、胃腸が弱い人でも安心して食べられる、まさに万能の滋養強壮食材です。
この記事では、滋養強壮とは何か、山芋が体力回復に効く理由、種類別の選び方、目的別レシピ、効果を高める組み合わせ、そして体質別の注意点まで、徹底的にお伝えしていきます!
山芋を正しく活用して、疲れ知らずの元気な体を取り戻していきましょう!
薬膳でいう「滋養強壮」とは?山芋が補う気・血・精の正体

まずは、「滋養強壮」という言葉の意味を、薬膳理論から理解していきましょう。
滋養と強壮の違いをわかりやすく解説
「滋養強壮」は、よく聞く言葉ですが、実は「滋養」と「強壮」は異なる意味を持ちます。
滋養(じよう)
「滋」は潤す、養う
「養」は養う、育てる
滋養とは、体に必要な栄養を補給し、体を潤し、養い育てることです。具体的には:
- 気・血・陰液(体を潤す成分)を補う
- 消耗した体力を回復させる
- 体を内側から養い、健康な状態を保つ
イメージ:枯れかけた植物に水と栄養を与えて、元気を取り戻させること
強壮(きょうそう)
「強」は強くする
「壮」は盛んにする、たくましくする
強壮とは、体を強く、たくましくすることです。具体的には:
- 陽気(体を動かすエネルギー)を補う
- 筋肉や骨を強化する
- 精力や活力を高める
- 病気に負けない体を作る
イメージ:元気な植物をさらに大きく、強く育てること
滋養強壮
この2つを合わせた「滋養強壮」とは、体を養いながら強くすること。消耗した体力を回復させ、さらに病気に負けない強い体を作ることです。
山芋は、この「滋養」と「強壮」の両方を兼ね備えた食材なのです!
気・血・精とは何か
山芋が補うとされる「気」「血」「精」について、理解しましょう。
気(き)
体を動かすエネルギー、生命活動の原動力
気の働き
- 体を動かす
- 体温を維持する
- 臓器を機能させる
- 免疫力を高める
- 代謝を促進する
気が不足すると
- 疲れやすい
- やる気が出ない
- 風邪を引きやすい
- 息切れしやすい
- 食欲がない
血(けつ)
全身に栄養を運び、潤す液体
血の働き
- 栄養を運ぶ
- 体を潤す
- 精神を安定させる
血が不足すると
- 顔色が悪い
- 髪や肌が乾燥する
- めまいがする
- 眠りが浅い
精(せい)
生命の根源的なエネルギー、腎に蓄えられる
精の働き
- 成長・発育を促す
- 生殖機能を維持する
- 老化を防ぐ
- 骨や髪を養う
精が不足すると
- 老化が早い
- 腰痛、膝の痛み
- 白髪、抜け毛
- 不妊
- 記憶力の低下
山芋は、この気・血・精のすべてを補う、稀有な食材です!
なぜ山芋が「補う食材」とされるのか
山芋が滋養強壮に優れているのは、以下の理由からです。
1. 脾・肺・腎の三大臓器を同時に補う
中医学では、気は主に「脾(消化器系)」「肺(呼吸器系)」「腎(生命力の根源)」の三臓器が作り出し、管理しています。山芋は、この三臓器すべてに作用する、非常に珍しい食材なのです。
- 脾を補う:消化吸収を助け、気血を作り出す
- 肺を補う:呼吸機能を高め、気を全身に巡らせる
- 腎を補う:生命力の根源である精を蓄える
2. 消化しやすい
山芋には消化酵素(ジアスターゼ、アミラーゼ)が豊富に含まれており、自分自身を消化しやすくするだけでなく、他の食べ物の消化も助けます。そのため、胃腸が弱い人でも安心して食べられ、効率よく栄養を吸収できます。
3. 平性で穏やか
山芋は「平性」、つまり温めも冷やしもしない穏やかな性質です。そのため、どんな体質の人でも、どの季節でも食べられます。
4. 滋陰作用がある
山芋は体を潤す「滋陰(じいん)」作用があります。乾燥しやすい現代人に最適です。
5. 栄養豊富:
ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、食物繊維、ムチンなど、栄養が豊富に含まれています。
このような理由から、山芋は薬膳において「補脾益気(ほひえっき)」「養肺陰(ようはいいん)」「補腎固精(ほじんこせい)」の効能を持つ、最強の滋養強壮食材とされているのです!
山芋の薬膳プロフィール|性味・帰経から見る本当の効能

山芋の薬膳的性質を詳しく見ていきます。
山芋の性味(甘・平)の意味
山芋の性味を整理します。
五性:平性
→温めも冷やしもしない穏やかな性質。どんな体質の人にも適している
五味:甘味
→気を補い、体を緩め、脾を養う
帰経:脾、肺、腎
→脾(消化器系)、肺(呼吸器系)、腎(生命力の根源)に働きかける
甘味の働き
甘味は、五味の中で「補う」作用が最も強い味です。
- 気を補う:エネルギーを増やす
- 脾胃を養う:消化機能を高める
- 体を緩める:筋肉の緊張を和らげる
- 痛みを止める:急迫を緩和する
平性の利点
平性の食材は、体のバランスを乱さず、安心して長期間食べられます。
- 体質を選ばない:陽虚、陰虚、気虚、どの体質でもOK
- 季節を選ばない:春夏秋冬、いつでもOK
- 他の食材と組み合わせやすい:温める食材、冷やす食材、どちらとも相性が良い
- 副作用が少ない:食べ過ぎなければ、ほとんど問題ない
山芋の甘味と平性が、滋養強壮に最適な性質を作り出しています!
脾・肺・腎への作用とは
山芋が脾・肺・腎に作用する仕組みを見ていきます。
脾への作用(補脾益気)
脾は、食べ物を消化吸収し、気血を作り出す臓器です。
山芋が脾に与える効果
- 消化酵素が消化を助ける
- 脾の機能を高め、気血の生成を促進
- 食欲を増進する
- 下痢を止める
- 疲労を回復する
向いている症状
- 食欲不振
- 胃もたれ
- 下痢しやすい
- 疲れやすい
- 体力がない
肺への作用(養肺陰)
肺は、呼吸を司り、気を全身に巡らせる臓器です。
山芋が肺に与える効果
- 肺を潤し、乾燥を防ぐ
- 咳を止める
- 痰を取り除く
- 呼吸機能を高める
向いている症状
- 乾いた咳
- 喉の乾燥
- 痰が少ない
- 息切れ
腎への作用(補腎固精)
腎は、生命力の根源である精を蓄え、成長・発育・生殖を司る臓器です。
山芋が腎に与える効果
- 精を補い、蓄える
- 腰や膝を強くする
- 老化を防ぐ
- 生殖機能を高める
- 頻尿を改善する
向いている症状
- 腰痛、膝の痛み
- 頻尿、夜間頻尿
- 白髪、抜け毛
- 精力減退
- 早期老化
山芋は、脾・肺・腎の三臓器を同時に補う、まさに万能の滋養強壮食材です!
胃腸・乾燥・回復力への具体的な影響
山芋が体に与える具体的な影響をまとめます。
胃腸への影響
- 消化酵素が豊富:ジアスターゼ、アミラーゼが炭水化物の消化を助ける
- ムチン(ネバネバ成分)が胃を保護:胃の粘膜を守り、胃炎や胃潰瘍を予防
- 整腸作用:食物繊維が腸を整え、便通を促す
- 栄養吸収を助ける:消化が良いため、効率よく栄養を吸収できる
結果
- 食欲が出る
- 胃もたれしない
- 便通が良くなる
- 気血が作られる
- 体力が回復する
乾燥への影響
- 滋陰作用:体を潤す陰液を補う
- 肺を潤す:喉や気管の乾燥を防ぐ
- 肌を潤す:皮膚の乾燥を改善
結果
- 咳が止まる
- 喉の乾燥が改善
- 肌にツヤが出る
- 便秘が改善(腸が潤う)
回復力への影響
- 気を補う:エネルギーが増え、疲れにくくなる
- 免疫力を高める:風邪を引きにくくなる
- 精を補う:老化を防ぎ、若々しさを保つ
- 持続力が高まる:長時間働いても疲れにくい
結果
- 疲労回復が早い
- 風邪を引きにくい
- 病気からの回復が早い
- 老化が遅い
山芋は、胃腸、乾燥、回復力のすべてに良い影響を与えます!
長芋・大和芋・自然薯の違い|目的別の選び方

「山芋」には、長芋、大和芋、自然薯など、いくつかの種類があります。目的に合わせて選びましょう。
長芋の特徴と向いている使い方
長芋は、最も一般的で手に入りやすい山芋です。
長芋の特徴
- 水分が多い:約80%が水分
- 粘りは弱い:サラッとしている
- 味は淡白:クセがなく食べやすい
- 消化が良い:胃腸に負担がかかりにくい
- 価格が安い:日常的に使いやすい
薬膳的効能
- 補脾益気:脾を補い、気を増やす
- 養肺陰:肺を潤す
- 補腎固精:腎を補い、精を蓄える
- 他の山芋と同様の効能を持つが、作用は穏やか
向いている使い方
- 生でとろろに:すりおろして、ご飯やそばにかける
- 短冊切りでサラダに:生のまま、梅肉やわさび醤油で
- 煮物や炒め物に:ホクホクした食感を楽しむ
- お好み焼きや揚げ物のつなぎに:ふわふわに仕上がる
長芋が向いている人
- 胃腸が弱い人:消化が良く、負担が少ない
- 初心者:クセがなく食べやすい
- 毎日続けたい人:価格が安く、手に入りやすい
- 軽い疲労の人:穏やかな効能で、日常的な疲労回復に
長芋は、日常的な滋養強壮に最適です!
大和芋・自然薯の滋養力の違い
大和芋と自然薯は、長芋よりも滋養力が高い山芋です。
大和芋の特徴
- 水分が少ない:長芋より水分が少なく、固い
- 粘りが強い:ネバネバが強い
- 味が濃い:山芋らしい風味がある
- 栄養価が高い:長芋の約1.5倍
- 価格は中程度
薬膳的効能
- 長芋と同様の効能を持つが、作用が強い
- 特に補腎固精の効果が高い
- 滋養強壮に優れる
向いている使い方
- とろろに:粘りが強く、満足感がある
- 団子や饅頭に:つなぎとして優秀
- 揚げ物に:外はカリッと、中はモチモチ
自然薯の特徴
- 水分が最も少ない:固くて粘りが最強
- 粘りが最強:箸で持ち上がるほど
- 味が最も濃い:独特の風味と香り
- 栄養価が最も高い:長芋の約2倍
- 価格が高い:希少で高級
薬膳的効能
- 山芋の中で最も滋養強壮効果が高い
- 補腎固精、補脾益気、養肺陰のすべてに優れる
- 精力増強、老化防止に特に効果的
向いている使い方
- とろろに:最高級のとろろ
- そのまま焼く:シンプルに味わう
大和芋・自然薯が向いている人
- 深い疲労の人:強い滋養強壮効果が必要
- 腎虚の人:腰痛、頻尿、精力減退など
- 病後の回復期:体力を早く回復させたい
- 高齢者:老化防止、精力増強
目的に合わせて、山芋の種類を選びましょう!
粘り・栄養・調理適性の比較
長芋、大和芋、自然薯の違いを表で比較します。
| 項目 | 長芋 | 大和芋 | 自然薯 |
|---|---|---|---|
| 粘り | 弱い | 強い | 最強 |
| 水分 | 多い | 中 | 少ない |
| 栄養価 | 普通 | 高い | 最高 |
| 滋養強壮効果 | 穏やか | 強い | 最強 |
| 価格 | 安い | 中 | 高い |
| 入手しやすさ | 簡単 | やや難 | 難しい |
| 生食 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 加熱 | ○ | ◎ | ○ |
| 消化のしやすさ | ◎ | ○ | ○ |
選び方のまとめ
- 日常的な滋養強壮、胃腸が弱い、初心者→長芋
- 本格的な滋養強壮、疲労回復、腎虚→大和芋
- 最強の滋養強壮、精力増強、老化防止、特別な時→自然薯
目的と予算に合わせて、選びましょう!
疲労回復・胃腸ケア・乾燥対策|目的別滋養強壮レシピ

ここからは、目的別に山芋のレシピをご紹介します。
疲れを感じる日におすすめの温めレシピ
疲労回復には、気を補い、体を温めるレシピがおすすめです。
山芋と鶏肉のスープ(15分):
材料
- 山芋100g(一口大)
- 鶏もも肉100g(一口大)
- 生姜(スライス)
- なつめ3〜5個
- 鶏ガラスープの素、塩、酒
作り方
- 鍋に水、鶏肉、生姜、酒を入れて煮ます
- アクを取り、山芋、なつめを加えてさらに煮ます
- 塩で味を整えて完成
効能
- 山芋:補脾益気、補腎
- 鶏肉:補気、体を温める
- 生姜:体を温める、消化を助ける
- なつめ:気血を補う
- 疲労回復、体力増強に最適
山芋のお粥(30分):
材料
- 山芋100g(すりおろす)
- 米1/2合
- 水、塩
作り方
- 鍋に米、水を入れて煮ます
- 米が柔らかくなったら、すりおろした山芋を加えます
- 塩で味を整えて完成
効能
- 消化が良く、胃腸に負担がかかりません
- 気を補い、体力を回復
- 病後の回復期、高齢者に最適
山芋とねぎの味噌汁(10分):
材料
- 山芋100g(一口大)
- ねぎ1本(斜め切り)
- 味噌、だし
作り方
- 鍋にだしを入れ、山芋を煮ます
- 山芋が柔らかくなったら、ねぎを加えます
- 味噌を溶いて完成
効能
- 山芋:補脾益気
- ねぎ:体を温める、気を巡らせる
- 味噌:発酵食品、胃腸を整える
- 冷えと疲労に効果的
これらの温めレシピは、疲労回復に最適です!
胃腸が弱い人向けのやさしいレシピ
胃腸が弱い人には、消化が良く、胃を保護するレシピがおすすめです。
山芋のとろろ(5分):
材料
- 山芋100g
- だし汁50ml
- 醤油少々
作り方
- 山芋をすりおろします
- だし汁を少しずつ加えて、滑らかにします
- 醤油で味を整えて完成
- ご飯やそばにかけて食べます
効能
- 消化酵素が豊富で、消化を助けます
- ムチンが胃を保護します
- 食欲不振、胃もたれに最適
山芋と豆腐の味噌汁(10分):
材料
- 山芋100g(一口大)
- 豆腐1/2丁
- わかめ、ねぎ
- 味噌、だし
作り方
- 鍋にだしを入れ、山芋を煮ます
- 豆腐、わかめを加え、味噌を溶きます
- 仕上げにねぎを散らして完成
効能
- 山芋:補脾益気、胃を保護
- 豆腐:気を補う、体を潤す
- 味噌:発酵食品、胃腸を整える
- 消化しやすく、栄養豊富
山芋とキャベツのスープ(15分):
材料
- 山芋100g(一口大)
- キャベツ2枚(ざく切り)
- 鶏ガラスープの素、塩
作り方:
- 鍋に水、鶏ガラスープの素を入れて煮ます
- キャベツ、山芋を加えて煮ます
- 塩で味を整えて完成
効能
- 山芋:補脾益気、胃を保護
- キャベツ:胃を保護、胃潰瘍予防
- 胃腸が弱い人、胃痛がある人に最適
これらのやさしいレシピは、胃腸が弱い人でも安心です!
乾燥対策に取り入れたい組み合わせ
乾燥対策には、山芋と潤す食材を組み合わせます。
山芋と白きくらげのスープ(20分):
材料
- 山芋100g(一口大)
- 白きくらげ10g(戻す)
- なつめ3個
- 氷砂糖またははちみつ
作り方
- 鍋に水、白きくらげ、なつめを入れて煮ます
- 山芋を加えてさらに煮ます
- 氷砂糖またははちみつで甘みをつけて完成
効能
- 山芋:養肺陰、体を潤す
- 白きくらげ:最強の滋陰食材、肺を潤す
- なつめ:気血を補う
- 乾いた咳、喉の乾燥、肌の乾燥に最適
山芋と豆乳のスムージー(5分):
材料
- 山芋50g
- 豆乳200ml
- はちみつ
- バナナ(お好みで)
作り方
- 山芋、豆乳、はちみつ、バナナをミキサーにかけるだけ
- 常温または温めて飲みます
効能
- 山芋:養肺陰、体を潤す
- 豆乳:体を潤す、気を補う
- はちみつ:肺を潤す、咳を止める
- 乾燥対策、便秘解消に最適
山芋と黒ごまのとろろ(5分):
材料
- 山芋100g
- 黒ごまペースト大さじ1
- だし汁50ml
- 醤油
作り方
- 山芋をすりおろします
- 黒ごまペースト、だし汁、醤油を混ぜます
- ご飯にかけて完成
効能
- 山芋:養肺陰、補腎
- 黒ごま:血を補う、肝腎を養う、髪や肌を潤す
- 乾燥肌、白髪、抜け毛に最適
これらの組み合わせは、乾燥対策に効果的です!
山芋の効果を高める組み合わせと調理のコツ

山芋の効果を最大限に引き出す方法をお伝えします。
生で食べる場合のメリットと注意点
生の山芋には、独特のメリットがあります。
生で食べるメリット
- 消化酵素が活きている:ジアスターゼ、アミラーゼが、自分自身や他の食べ物の消化を助けます
- ムチン(ネバネバ成分)が多い:胃の粘膜を保護し、胃炎や胃潰瘍を予防します
- 栄養が損なわれない:ビタミンCなど、熱に弱い栄養素が残ります
- 即効性がある:消化が早く、すぐにエネルギーになります
生で食べるのが向いている場合
- 食欲不振
- 胃もたれ
- 疲労回復を急ぐとき
- 消化を助けたいとき
生で食べる際の注意点
- 皮膚のかゆみ:山芋の皮付近には、シュウ酸カルシウムの針状結晶があり、皮膚に触れるとかゆくなります。手袋をするか、酢水に手をつけてから調理しましょう
- アレルギー:まれにアレルギーを起こす人がいます。初めて食べるときは少量から
- 生は体を冷やす:冷え性の人は、常温に戻してから食べるか、温かいスープと一緒に食べましょう
- 胃腸が極度に弱い人は注意:生のまま大量に食べると、消化に負担がかかることがあります
生で食べる際のコツ
- すりおろす:細胞が壊れて、消化酵素が出やすくなります
- だし汁で伸ばす:滑らかになり、食べやすくなります
- 食事の最初に食べる:消化酵素が他の食べ物の消化を助けます
生の山芋は、消化を助ける最強の食材です!
加熱で高まる滋養力
山芋を加熱すると、性質が変化します。
加熱することで変わること
- 消化酵素が失活する:熱で酵素が壊れます
- ムチンが減る:ネバネバが弱まります
- 温める作用が強まる:加熱により、体を温める効果が出ます
- 補腎固精の効果が高まる:加熱により、腎を補う作用が強まります
- 消化しやすくなる:繊維が柔らかくなり、胃腸への負担が減ります
加熱が向いている場合
- 冷え性の人
- 腎虚の人(腰痛、頻尿、精力減退など)
- 老化防止
- 長期的な体力増強
おすすめの加熱方法
- 煮る:スープ、味噌汁、煮物。栄養が煮汁に溶け出すため、煮汁ごと食べましょう
- 蒸す:栄養の損失が少なく、ホクホクした食感が楽しめます
- 焼く:シンプルに味わえます。バターや醤油で味付け
- 炒める:油と一緒に摂ることで、脂溶性ビタミンの吸収率がアップ
加熱する際の注意点
- 長時間加熱しすぎると、栄養が損なわれます
- 適度な加熱時間(10〜15分程度)がおすすめ
加熱した山芋は、長期的な滋養強壮に効果的です!
生姜・鶏肉・黒ごまとの相乗効果
山芋と相性の良い食材を組み合わせることで、効果がアップします。
生姜×山芋
- 生姜:体を温める、消化を助ける
- 山芋:補脾益気、補腎
- 相乗効果:体を温めながら、気を補う。冷え性、疲労回復に最適
- 組み合わせ例:山芋と生姜のスープ、山芋と生姜の炊き込みご飯
鶏肉×山芋
- 鶏肉:補気、体を温める
- 山芋:補脾益気、補腎
- 相乗効果:気を強く補う。疲労回復、体力増強、病後の回復に最適
- 組み合わせ例:山芋と鶏肉のスープ、山芋と鶏肉の炒め物
黒ごま×山芋
- 黒ごま:補血補腎、肝腎を養う、髪や肌を潤す
- 山芋:補脾益気、補腎、養肺陰
- 相乗効果:腎を強く補う。腰痛、白髪、抜け毛、精力減退、老化防止に最適
- 組み合わせ例:山芋と黒ごまのとろろ、山芋と黒ごまのお粥
なつめ×山芋
- なつめ:補気補血
- 山芋:補脾益気、補腎
- 相乗効果:気血を強く補う。疲労回復、貧血、病後の回復に最適
- 組み合わせ例:山芋となつめのスープ、山芋となつめの炊き込みご飯
これらの組み合わせで、滋養強壮効果が最大化されます!
山芋は誰でもOK?体質別の向き不向きと注意点

山芋は万能食材ですが、体質によって注意点もあります。
気虚タイプにおすすめの理由
気虚タイプには、山芋が最適です。
気虚の症状
- 疲れやすい
- やる気が出ない
- 風邪を引きやすい
- 息切れしやすい
- 食欲がない
- 汗をかきやすい
なぜ山芋が効くのか
- 補脾益気:脾を補い、気を作り出す
- 消化しやすい:胃腸に負担をかけず、効率よく栄養を吸収
- 平性:体に優しく、長期間食べられる
おすすめの摂り方
- 毎日少しずつ食べる:1日50〜100g程度
- 加熱調理する:スープ、味噌汁、お粥など
- 気を補う食材と組み合わせる:鶏肉、なつめ、もち米など
気虚タイプは、山芋を積極的に摂りましょう!
湿が多い体質の注意点
痰湿(たんしつ)体質の人は、山芋を控えめにする必要があります。
痰湿の症状
- むくみやすい
- 体が重だるい
- 痰が多い
- 舌苔が厚い
- お腹がポッコリ
なぜ注意が必要か
- 山芋は滋養作用が強く、体を潤します
- 痰湿体質の人は、すでに余分な水分や老廃物が溜まっているため、さらに潤すと悪化する可能性があります
痰湿体質の人の摂り方
- 少量にする:1日50g以下
- 利水食材と組み合わせる:とうもろこし、小豆、冬瓜など
- 甘い味付けは避ける:甘味は湿を増やします
- 食べ過ぎない:適量を守る
痰湿体質の人は、山芋を控えめに!
食べ過ぎによるデメリットと適量
山芋は優秀ですが、食べ過ぎには注意が必要です。
食べ過ぎのサイン
- お腹が張る
- 胃もたれ
- 下痢または便秘
- 体が重だるい
- むくみ
なぜ食べ過ぎが良くないか
- 山芋は滋養作用が強く、補いすぎると体に負担がかかります
- 消化に時間がかかるため、食べ過ぎると胃腸に負担
- 甘味が強いため、食べ過ぎると痰湿を増やします
適量
- 一般的な目安:1日50〜100g程度
- 気虚の人:1日100〜150g
- 痰湿の人:1日50g以下
- 子ども:年齢に応じて調整。幼児は1日30〜50g程度
食べ方のコツ
- 毎日少しずつ:一度に大量ではなく、少量を継続
- 他の食材とバランスよく:山芋だけに頼らず、多様な食材を摂る
- 体調を観察:食べてお腹が張るなどの症状が出たら、量を減らす
適量を守り、継続することが大切です!
まとめ

山芋は、薬膳において最強の滋養強壮食材です。平性・甘味の性質が、脾・肺・腎の三臓器を同時に補い、気・血・精を養います。消化酵素が豊富で、胃腸が弱い人でも安心して食べられます。
長芋は日常的な滋養強壮に、大和芋は本格的な疲労回復に、自然薯は最強の滋養強壮に適しています。生で食べると消化酵素が活き、加熱すると補腎固精の効果が高まります。
疲労回復には山芋と鶏肉のスープ、胃腸ケアには山芋のとろろ、乾燥対策には山芋と白きくらげのスープがおすすめ。生姜、鶏肉、黒ごま、なつめと組み合わせることで、効果がアップします。
気虚タイプには最適ですが、痰湿体質の人は控えめに。適量は1日50〜100g程度。毎日少しずつ継続することで、3ヶ月〜半年で体質が変わってきます。
この記事を参考に、あなたも山芋で滋養強壮し、疲れ知らずの元気な体を取り戻してください!
