「毎朝スムージーを飲んでいるのに、なぜか体が冷える」「健康的なはずなのに、お腹を壊してしまう」「冷え性なのにスムージーを続けていいの?」そんな疑問や悩みはありませんか?
スムージーは手軽に果物や野菜の栄養を摂れる便利な飲み物ですが、薬膳の視点では「体を冷やしやすい飲み物」として注意が必要です。多くの果物が「涼性(りょうせい)」や「寒性(かんせい)」に分類され、さらに生のまま、冷たい状態で飲むことで、体温を下げる作用が強まります。
しかし、「スムージー=NG」ではありません。薬膳の知恵を活用し、温性食材との組み合わせ、体質に合った果物選び、飲むタイミングの工夫をすることで、冷えを防ぎながら栄養豊富なスムージーを楽しめます。
この記事では、スムージーが体を冷やす理由、冷やさないための3原則、体質別のおすすめ組み合わせ、季節別の調整法、NGパターン、そして毎日続けるためのコツまで、徹底的にお伝えしていきます!
薬膳の知恵でスムージーを賢く活用して、体を冷やさず健康的な習慣を手に入れていきましょう!
薬膳の基本|果物スムージーはなぜ”体を冷やす”と言われるのか?

まずは、スムージーが体を冷やすと言われる理由を理解しましょう。
薬膳における「寒・涼・温・熱」の考え方
薬膳では、すべての食材を「五性(ごせい)」で分類します。
五性の分類
- 熱性(ねっせい):体を強く温める(唐辛子、羊肉、シナモンなど)
- 温性(おんせい):体を穏やかに温める(生姜、鶏肉、ねぎなど)
- 平性(へいせい):温めも冷やしもしない(米、山芋、りんごなど)
- 涼性(りょうせい):体を穏やかに冷やす(梨、きゅうり、トマトなど)
- 寒性(かんせい):体を強く冷やす(バナナ、スイカ、きゅうりなど)
五性の働き
- 熱性・温性:陽気(体を温めるエネルギー)を補う、血流を促進、冷えを改善
- 涼性・寒性:体の余分な熱を冷ます、炎症を抑える、ほてりを改善
- 平性:体のバランスを乱さない、どの体質にも合いやすい
体質との関係
- 陽虚(冷え性)の人:熱性・温性の食材が必要、涼性・寒性は避けるべき
- 陰虚(ほてり)の人:涼性・寒性の食材が必要、熱性・温性は控えめに
- 平常時の人:五性のバランスを取ることが大切
スムージーの問題点
多くの果物が涼性・寒性に分類されるため、果物中心のスムージーは自然と「体を冷やす飲み物」になりやすいのです。
五性のバランスを考えることが、薬膳スムージーの基本です!
果物の多くが”涼性・寒性”に分類される理由
なぜ果物は涼性・寒性が多いのでしょうか?
果物の五性分類
涼性・寒性の果物
- バナナ(寒性):清熱、潤腸
- スイカ(寒性):清熱、利水
- 梨(涼性):潤肺、生津
- 柿(寒性):清熱、潤肺
- キウイ(寒性):清熱、生津
- グレープフルーツ(涼性):清熱、消食
- メロン(寒性):清熱、利水
平性の果物
- りんご(平性):健脾、生津
- ぶどう(平性):補気血
- パパイヤ(平性):健脾、消食
温性の果物
- 桃(温性):補気血、活血
- さくらんぼ(温性):補気血
- なつめ(温性):補気血
- ライチ(温性):補気血
果物が涼性・寒性に偏る理由
- 水分が豊富:約80〜90%が水分→体を冷やす
- 甘味と酸味:甘味は気を補うが、酸味は引き締め、涼性に傾きやすい
- 生で食べる:加熱しないため、涼性・寒性がそのまま発揮される
- 夏に旬を迎えるものが多い:自然界は夏に涼性の食材を提供する
スムージーに使われやすい果物の性質
- バナナ、ベリー類、キウイ、マンゴー、パイナップル→多くが涼性・寒性
- 温性の果物(桃、さくらんぼ、なつめ)はスムージーにあまり使われない
- 結果、スムージーは自然と涼性・寒性に偏る
果物の性質を知ることが、冷えないスムージー作りの第一歩です!
スムージーが冷えやすい3つの要因(生・水分・朝摂取)
スムージーが体を冷やす理由は、果物の性質だけではありません。
要因①:生のまま飲む
- 加熱しないため、涼性・寒性が最大限に発揮される
- 加熱すると涼性・寒性が弱まるが、スムージーは生が基本
- 酵素や栄養素は保持されるが、冷やす作用も強い
要因②:水分が多い
- 果物自体が約80〜90%の水分
- さらに液体(水、牛乳、豆乳など)を加える
- 大量の水分が体内に入る→体温が下がる
- 特に冷たい液体を使うと、物理的に体が冷える
要因③:朝に飲むことが多い
- 朝は一日で最も体温が低く、陽気が立ち上がり始める時間帯
- この時間に冷たいスムージーを飲むと、脾胃(消化器系)が冷える
- 脾胃が冷える→一日中消化機能が低下→気血が作られにくい→冷えが悪化
3つの要因が重なると
- 涼性・寒性の果物(要因①)+大量の水分(要因②)+朝の摂取(要因③)=体が強く冷える
- 特に冷え性(陽虚)、胃腸が弱い(脾虚)の人は影響を受けやすい
これら3つの要因を理解し、対策することが重要です!
冷えが起きやすい体質とは?(陽虚・脾虚タイプ)
スムージーで冷えを感じやすい体質を確認しましょう。
陽虚(ようきょ)タイプ
特徴
- 手足が冷たい
- 下半身が冷える
- 寒がり
- 疲れやすい
- 下痢しやすい
- 頻尿
スムージーの影響
- 涼性・寒性の果物が陽気をさらに消耗させる
- 冷たい飲み物が体を直接冷やす
- 朝のスムージーが脾胃を冷やし、一日中冷える
対策
- 温性食材(生姜、シナモン、なつめ)を必ず加える
- 常温または温かいベース(白湯、温めた豆乳)を使う
- 朝ではなく昼に飲む
- 平性・温性の果物を優先
脾虚(ひきょ)タイプ
特徴
- 食欲がない
- 胃もたれしやすい
- 下痢しやすい
- 疲れやすい
- むくみやすい
スムージーの影響
- 生の果物と大量の水分が脾胃に負担をかける
- 脾胃が冷える→消化機能低下→下痢、むくみ
- 気血が作られにくくなる
対策
- 消化しやすい果物(バナナ、りんご)を選ぶ
- 健脾作用のある食材(山芋、甘酒)を加える
- 温性食材(生姜)を必ず加える
- 少量ずつ飲む
- 空腹時を避ける
陽虚・脾虚の人は、スムージーを工夫しないと冷えが悪化します!
失敗しない!薬膳的スムージーの「黄金バランス」3原則

体を冷やさないスムージー作りの3原則をお伝えします。
原則① 冷性+温性で中和する
涼性・寒性の果物には、必ず温性食材を加えて中和します。
中和の考え方
- 涼性・寒性の果物:体を冷やす
- 温性・熱性の食材:体を温める
- 両方を組み合わせる→寒熱のバランスが取れ、平性に近づく
具体例
バナナ(寒性)+生姜(熱性)=中和
- バナナの寒性を生姜の熱性が打ち消す
- 便秘解消(バナナ)+温め(生姜)の両方の効果を得られる
梨(涼性)+シナモン(熱性)=中和
- 梨の潤肺効果を保ちながら、シナモンで体を温める
- 乾燥対策と冷え対策を同時に実現
ベリー類(涼性)+黒ごま(平性)+生姜(熱性)=中和
- ベリーの抗酸化作用を保ちながら、黒ごま・生姜で温める
温性食材の加える量の目安
- 生姜:スライス2〜3枚、またはパウダー小さじ1/4〜1/2
- シナモン:パウダー少々(1〜2振り)
- 黒ごま:大さじ1〜2
冷性+温性の中和が、冷えないスムージーの基本です!
原則② 気・血・水のどれを補うかを決める
薬膳では、体は「気・血・水」の3つで構成されると考えます。スムージーで何を補うかを決めましょう。
気(エネルギー)を補うスムージー
- こんな人に:疲れやすい、やる気が出ない、息切れしやすい
- おすすめ果物:バナナ(甘味で気を補う)、りんご(健脾)、ぶどう(補気血)
- プラス食材:甘酒(補気)、山芋(補気)、なつめ(補気血)
- 例:バナナ+甘酒+生姜のスムージー
血(栄養)を補うスムージー
- こんな人に:顔色が悪い、髪がパサつく、めまい、生理不順
- おすすめ果物:ベリー類(抗酸化で血を守る)、ぶどう(補気血)、プルーン(補血)
- プラス食材:黒ごま(補血)、なつめ(補気血)、ほうれん草(補血)
- 例:ベリー+黒ごま+豆乳+生姜のスムージー
水(潤い)を補うスムージー
- こんな人に:肌が乾燥する、喉が渇く、便秘、手足のほてり
- おすすめ果物:梨(潤肺)、バナナ(潤腸)、キウイ(生津)
- プラス食材:はちみつ(潤肺)、豆乳(潤燥)、白きくらげ(滋陰)
- 例:梨+はちみつ+豆乳+シナモンのスムージー
目的を決めることで、効果的なスムージーが作れます!
原則③ ベース(豆乳・甘酒・白湯)の選び方
スムージーのベース(液体)の選び方で、効果が変わります。
豆乳(平性)
- 性質:平性、甘味
- 効能:補気、潤燥、健脾
- 向いている人:すべての体質、特に陰虚(乾燥)の人
- メリット:タンパク質が豊富、まろやかな味、体質を選ばない
- 注意:無調整豆乳がおすすめ。砂糖入りは避ける
甘酒(温性)
- 性質:温性、甘味
- 効能:補気、健脾、温中
- 向いている人:陽虚(冷え性)、脾虚(胃腸が弱い)、疲労体質
- メリット:甘味で気を補う、発酵食品で腸内環境も改善、温性で体を温める
- 注意:米麹の甘酒を選ぶ(酒粕ではなく)
白湯(平性)
- 性質:平性(温かい状態で飲むと温性に近い)
- 効能:温中、消化を助ける
- 向いている人:陽虚、脾虚、朝にスムージーを飲みたい人
- メリット:脾胃を温める、カロリーゼロ、シンプル
- 注意:必ず温かい状態(40〜50℃)で使う
牛乳(涼性)
- 性質:涼性、甘味
- 効能:補陰、潤燥
- 向いている人:陰虚(ほてり)の人
- 向いていない人:陽虚(冷え性)、脾虚(胃腸が弱い)、痰湿(むくみやすい)の人
- 注意:涼性のため、温性食材と必ず組み合わせる
アーモンドミルク(平性)
- 性質:平性、甘味
- 効能:補気、潤燥
- 向いている人:すべての体質
- メリット:ナッツの風味、ビタミンEが豊富
ベースの選び方まとめ
- 冷え性(陽虚)の人→甘酒、白湯を優先
- 胃腸が弱い(脾虚)の人→甘酒、白湯を優先
- ほてり(陰虚)の人→豆乳、牛乳(温性食材と組み合わせて)
- 平常時の人→豆乳、アーモンドミルクが使いやすい
ベースの選び方で、スムージーの冷やす・温める作用が大きく変わります!
温め食材の具体例(生姜・シナモン・黒ごまなど)
スムージーに加える温性食材を一覧でご紹介します。
生姜(熱性)
- 最強の温め食材
- 効能:発汗解表、温中止嘔、化痰
- 使い方:スライス2〜3枚、またはパウダー小さじ1/4〜1/2
- 味:辛味が強い。はちみつと組み合わせると飲みやすい
シナモン(熱性)
- 甘い香りの温め食材
- 効能:温補腎陽、温中散寒
- 使い方:パウダー少々(1〜2振り)
- 味:甘い香り。バナナ、りんご、梨と相性抜群
黒ごま(平性)
- 温性ではないが、補血・補腎作用があり、間接的に体を温める
- 効能:補血補腎、潤燥
- 使い方:大さじ1〜2(黒ごまペーストも可)
- 味:香ばしい。ベリー類、バナナと相性良い
なつめ(温性)
- 甘味で気血を補う
- 効能:補気補血、安神
- 使い方:3〜5個(種を取り除く)
- 味:甘い。どの果物とも相性良い
くるみ(温性)
- ナッツの温め食材
- 効能:補腎、温肺
- 使い方:5〜10個
- 味:香ばしい。バナナ、りんごと相性良い
はちみつ(平性)
- 温性ではないが、潤す作用と甘味で気を補う
- 効能:潤肺、通便、補気
- 使い方:大さじ1程度
- 味:甘い。どの果物とも相性良い
温め食材を1〜2種類必ず加えることが、冷えないスムージーの鍵です!
目的別|体質・悩み別おすすめスムージー組み合わせ例

体質と悩みに合わせた、具体的なスムージーレシピをご紹介します。
冷え性向け:バナナ×黒ごま×生姜
冷え性(陽虚)の人のための、温めスムージーです。
材料(1人分)
- バナナ1本(寒性だが、甘味で気を補う)
- 黒ごまペースト大さじ1(補血補腎)
- 生姜スライス2〜3枚、またはパウダー小さじ1/2(熱性で温める)
- 甘酒150ml(温性で温め、気を補う)
- はちみつ小さじ1(甘味で飲みやすく)
作り方
- すべての材料をミキサーにかける
- 甘酒は常温または温めたものを使う
- できれば常温で飲む。冷やさない
効能
- バナナ:便秘解消、気を補う
- 黒ごま:補血補腎、長期的に体温保持力を高める
- 生姜:体を強く温める
- 甘酒:気を補い、温める
飲むタイミング
- 昼食時、またはおやつの時間
- 朝は避ける(体が最も冷えている時間帯)
冷え性には、温性食材をたっぷり加えたスムージーが最適です!
むくみ対策:キウイ×小松菜×はと麦
むくみやすい人(痰湿)のための、利水スムージーです。
材料(1人分)
- キウイ1個(寒性、生津利水)
- 小松菜1株(平性、利水)
- はと麦茶100ml(涼性、利水燥湿)
- 豆乳100ml(平性、潤燥)
- 生姜パウダー小さじ1/4(熱性、温め)
- はちみつ小さじ1
作り方
- すべての材料をミキサーにかける
- はと麦茶は常温または温めたものを使う
効能
- キウイ:カリウム豊富で利水
- 小松菜:カルシウム、カリウムで利水
- はと麦:最強の利水食材
- 生姜:キウイの寒性を和らげる
飲むタイミング
- 午前中または昼食時
むくみには、利水作用のある食材+温性食材で対応しましょう!
疲労回復:ベリー×なつめ×甘酒
疲れやすい人(気虚・血虚)のための、補気補血スムージーです。
材料(1人分)
- 冷凍ミックスベリー100g(涼性、抗酸化)
- なつめ3〜5個(種を取り除く)(温性、補気補血)
- 甘酒150ml(温性、補気)
- 黒ごまペースト大さじ1(平性、補血)
- はちみつ小さじ1
作り方
- なつめは予め水で戻し、種を取り除く
- すべての材料をミキサーにかける
- 甘酒は常温または温めたものを使う
効能
- ベリー:抗酸化で血を守る、疲労回復
- なつめ:気血を強く補う
- 甘酒:気を補う、温性で体を温める
- 黒ごま:血を補う
飲むタイミング
- 午後のおやつ、または運動後
疲労には、補気補血+抗酸化のスムージーが効果的です!
美肌・乾燥対策:梨×はちみつ×豆乳
肌の乾燥が気になる人(陰虚)のための、潤いスムージーです。
材料(1人分)
- 梨1/2個(涼性、潤肺生津)
- はちみつ大さじ1(平性、潤肺)
- 豆乳200ml(平性、潤燥)
- 白きくらげ10g(水で戻したもの)(平性、滋陰)
- シナモンパウダー少々(熱性、温め)
作り方
- 白きくらげは予め水で戻し、石づきを取り除く
- すべての材料をミキサーにかける
- 豆乳は常温を使う
効能
- 梨:肺を潤す、喉の乾燥を改善
- はちみつ:肺を潤す、便通改善
- 豆乳:体全体を潤す
- 白きくらげ:最強の滋陰食材
- シナモン:梨の涼性を和らげる
飲むタイミング
- 午後、または就寝1〜2時間前
乾燥には、潤す食材を組み合わせたスムージーが最適です!
胃腸が弱い方向けのやさしいレシピ
脾虚(胃腸が弱い)の人のための、消化しやすいスムージーです。
材料(1人分)
- りんご1/2個(平性、健脾和胃)
- バナナ1/2本(寒性だが消化しやすい)
- 山芋50g(すりおろす)(平性、補脾益気)
- 甘酒100ml(温性、補気健脾)
- 白湯50ml(温かい状態)
- 生姜パウダー小さじ1/4(熱性、温中)
- はちみつ小さじ1
作り方
- すべての材料をミキサーにかける
- 甘酒と白湯は温かい状態(40〜50℃)で使う
- 常温で飲む
効能
- りんご:健脾和胃、消化を助ける
- バナナ:消化しやすく、便通を促す
- 山芋:補脾益気、消化酵素が豊富
- 甘酒:気を補い、脾胃を温める
- 生姜:脾胃を温める
飲むタイミング
- 昼食時、または食後
- 空腹時は避ける
- 少量ずつゆっくり飲む
胃腸が弱い人は、消化しやすい食材+温性食材+温かいベースが鉄則です!
季節で変える|春夏秋冬の薬膳スムージー調整法

季節に合わせて、スムージーの組み合わせを調整しましょう。
春:巡りを良くする組み合わせ
春は「肝(かん)」の季節。気を巡らせることが大切です。
春の体の特徴
- 気が滞りやすい(ストレス、イライラ)
- 肝の機能が活発になる
- デトックスの季節
春のスムージーのポイント
- 気を巡らせる食材を加える(柑橘類、セロリ、ミント)
- デトックス食材を加える(グレープフルーツ、レモン)
- 温性食材も忘れずに(まだ寒い季節)
春のおすすめスムージー
柑橘デトックススムージー
- グレープフルーツ1/2個(涼性、疏肝理気)
- レモン1/4個(平性、疏肝)
- セロリ1/2本(涼性、平肝)
- りんご1/2個(平性、健脾)
- 生姜スライス2枚(熱性、温め)
- はちみつ小さじ1
- 豆乳100ml
春は、巡らせる+温めるのバランスが大切です!
夏:清熱しつつ冷やしすぎない工夫
夏は「心(しん)」の季節。清熱しながら冷やしすぎないことが大切です。
夏の体の特徴
- 体に熱がこもりやすい(陽盛)
- 汗で水分が失われる
- 冷房で意外と体が冷えている
夏のスムージーのポイント
- 清熱・利水食材を使う(スイカ、きゅうり、トマト)
- ただし、冷房で冷えている人は温性食材も加える
- 水分補給を意識
夏のおすすめスムージー
スイカ清熱スムージー
- スイカ200g(寒性、清熱利水)
- トマト1/2個(涼性、清熱生津)
- ミント少々(涼性、清熱)
- レモン汁少々(平性、生津)
- 生姜パウダー小さじ1/4(熱性、温め)←冷房対策
注意
- 冷房の効いた部屋で飲む場合は、生姜を必ず加える
- 氷を入れすぎない
夏でも、冷やしすぎない工夫が必要です!
秋:潤いを補う果物選び
秋は「肺(はい)」の季節。乾燥対策が大切です。
秋の体の特徴
- 空気が乾燥する
- 肺が乾燥しやすい(咳、喉の乾燥)
- 肌が乾燥する
秋のスムージーのポイント
- 潤肺食材を使う(梨、柿、はちみつ)
- 滋陰食材を使う(白きくらげ、豆乳)
- 温性食材も加える(気温が下がり始める)
秋のおすすめスムージー
梨の潤肺スムージー
- 梨1個(涼性、潤肺生津)
- 白きくらげ10g(水で戻したもの)(平性、滋陰潤肺)
- はちみつ大さじ1(平性、潤肺)
- 豆乳150ml(平性、潤燥)
- シナモンパウダー少々(熱性、温め)
秋は、潤す+温めるのバランスが大切です!
冬:温補を意識したスムージー設計
冬は「腎(じん)」の季節。温補が最優先です。
冬の体の特徴
- 体が最も冷えやすい
- 陽気を蓄える季節
- 腎を養うことが大切
冬のスムージーのポイント
- 温性食材を多めに使う(生姜、シナモン、なつめ)
- 補腎食材を使う(黒ごま、くるみ)
- ベースは甘酒または温かい白湯
- 冷たくして飲まない
冬のおすすめスムージー
温補腎陽スムージー
- バナナ1本(寒性だが、甘味で気を補う)
- 黒ごまペースト大さじ2(平性、補腎)
- くるみ10個(温性、補腎)
- なつめ5個(種を取り除く)(温性、補気血)
- 甘酒200ml(温性、補気)
- 生姜パウダー小さじ1/2(熱性、温め)
- シナモンパウダー少々(熱性、温腎陽)
作り方
- 甘酒は温めた状態(40〜50℃)で使う
- すべての材料をミキサーにかける
- 温かい状態で飲む
冬は、温性食材をたっぷり使った温かいスムージーが理想です!
やってはいけない組み合わせ|冷え・胃腸トラブルを防ぐ注意点

NGパターンを知って、失敗を避けましょう。
冷性果物の”重ねすぎ”パターン
涼性・寒性の果物を複数組み合わせると、冷えが強まります。
NGパターン例
バナナ(寒性)+スイカ(寒性)+キウイ(寒性)+牛乳(涼性)
- すべてが涼性・寒性→体が強く冷える
- 陽虚・脾虚の人は下痢、腹痛を起こしやすい
梨(涼性)+柿(寒性)+豆乳(平性)
- 梨と柿がどちらも涼性・寒性→冷えが強い
- 秋の乾燥対策としては良いが、冷え性の人にはNG
対策
- 涼性・寒性の果物は1種類まで
- 他は平性・温性の果物を選ぶ
- 必ず温性食材(生姜、シナモン)を加える
冷性果物の重ねすぎは、冷えの原因No.1です!
牛乳ベースが合わない体質とは
牛乳は涼性のため、体質によっては向きません。
牛乳が向かない体質
陽虚(冷え性)
- 牛乳の涼性が体をさらに冷やす
- 下痢を起こしやすい
脾虚(胃腸が弱い)
- 牛乳が消化しにくい
- お腹がゴロゴロする、下痢
痰湿(むくみやすい)
- 牛乳が湿を増やす
- むくみが悪化する
対策
- 牛乳の代わりに豆乳、甘酒、白湯を使う
- どうしても牛乳を使う場合は、温めて、生姜を必ず加える
牛乳ベースは、体質を選ぶので注意しましょう!
空腹時に避けたい食材
空腹時にスムージーを飲むと、胃腸に負担がかかることがあります。
空腹時NGの食材
- バナナ:マグネシウムが多く、空腹時に大量摂取すると心臓に負担
- 柿:タンニンが空腹時の胃酸と反応し、胃痛を起こすことがある
- 冷たいスムージー全般:空腹の胃を冷やし、消化機能が低下
対策
- スムージーは食後、または食事と一緒に飲む
- 朝食代わりにする場合は、温かいベース(甘酒、白湯)を使い、温性食材を加える
- 少量ずつゆっくり飲む
空腹時のスムージーは、胃腸に優しいレシピを選びましょう!
陽虚タイプが注意すべき飲み方
陽虚(冷え性)の人の注意点をまとめます。
NGな飲み方
- 朝一番に冷たいスムージーを飲む
- 温性食材を加えずに飲む
- 毎日大量に飲む
- 氷を入れて冷やして飲む
- 冷房の効いた部屋で飲む
陽虚の人のスムージールール
- ベースは甘酒または温かい白湯
- 温性食材(生姜、シナモン、なつめ)を必ず2種類以上加える
- 平性・温性の果物を優先(りんご、ぶどう、桃、なつめ)
- 涼性・寒性の果物は最小限
- 朝ではなく昼に飲む
- 常温または温かい状態で飲む
- 週に2〜3回程度にとどめる
陽虚の人は、スムージーのルールを厳守しましょう!
毎日続けるためのコツ|飲むタイミング・量・作り置きのポイント

スムージーを習慣にするためのコツをお伝えします。
朝と夜で違う?最適な摂取時間
スムージーを飲む時間帯で、体への影響が変わります。
朝(6〜9時)
メリット
- 一日のスタートに栄養補給
- 便通を促す
デメリット
- 体温が最も低い時間帯
- 脾胃が冷えやすい
- 陽虚・脾虚の人には不向き
朝に飲む場合の工夫
- ベースは必ず温かい白湯または甘酒
- 温性食材を多めに加える
- 常温で飲む
- 朝食と一緒に、または朝食後に飲む
昼(11〜14時)
メリット
- 消化力が最も高い時間帯
- 陽気が盛んで、冷えの影響を受けにくい
- すべての体質に最適
デメリット
- 特になし
昼食時、またはおやつの時間(15時頃)がベストタイミングです。
夜(18〜20時)
メリット
- リラックスして飲める
- 潤いを補うのに適している
デメリット
- 消化機能が低下し始める時間帯
- 冷えの影響を受けやすい
夜に飲む場合の工夫
- 就寝2〜3時間前までに飲む
- 消化しやすい食材を選ぶ(りんご、バナナ)
- 常温で飲む
最適な時間帯は「昼食時」または「午後のおやつ」です!
1日の適量と頻度の目安
スムージーの適量と頻度をお伝えします。
1回の適量
- 一般的な目安:200〜300ml
- 陽虚・脾虚の人:150〜200ml(少なめ)
- 陰虚・熱証の人:200〜300ml
1日の頻度
- 一般的な目安:1日1回まで
- 陽虚・脾虚の人:週に2〜3回程度
- 陰虚・熱証の人:1日1回でもOK
飲みすぎのサイン
- お腹が冷える
- 下痢または軟便
- 手足が冷える
- むくみが悪化する
- 食欲が落ちる
これらのサインが出たら、量を減らすか、数日休みましょう。
適量と頻度を守ることが、継続の鍵です!
作り置きは可能?栄養価の変化
スムージーの作り置きについてお伝えします。
作り置きの可否
- 基本的には作りたてが最も栄養価が高い
- 作り置きは可能だが、栄養価が減少する
栄養価の変化
- ビタミンC:空気に触れると酸化し、減少
- 酵素:時間が経つと活性が低下
- 風味:時間が経つと変化する
作り置きする場合の工夫
- 密閉容器に入れて冷蔵保存
- できるだけ空気に触れないようにする
- 保存期間:冷蔵庫で24時間以内
- 飲む前によく振る
- 酸化防止:レモン汁を少量加える
冷凍保存
- 果物や野菜を切って冷凍しておく
- 飲む直前にミキサーにかける
- これなら栄養価の損失が少ない
できるだけ作りたてを飲むのが理想です!
続けるための簡単テンプレ組み合わせ表
忙しい人でも続けられる、簡単テンプレをご紹介します。
基本テンプレート
- 果物1種類(100〜150g)
- +ベース(豆乳または甘酒)150〜200ml
- +温性食材1〜2種類(生姜、シナモン、黒ごまなど)
- +甘味(はちみつ小さじ1〜2)
体質別テンプレート
陽虚(冷え性)
- 平性果物(りんご、ぶどう)+甘酒+生姜+シナモン+黒ごま
脾虚(胃腸が弱い)
- りんご+甘酒または白湯+山芋+生姜+はちみつ
陰虚(乾燥)
- 梨+豆乳+はちみつ+白きくらげ+シナモン
気虚(疲れやすい)
- バナナ+甘酒+なつめ+生姜
血虚(顔色が悪い)
- ベリー類+豆乳+黒ごま+なつめ+生姜
週替わりローテーション
- 月曜:バナナ+甘酒+生姜
- 水曜:りんご+豆乳+シナモン
- 金曜:ベリー+甘酒+黒ごま+生姜
テンプレートを決めておくことで、毎日の継続が楽になります!
まとめ

果物スムージーは、多くの果物が涼性・寒性に分類され、生のまま、水分が多く、朝に飲むことが多いため、体を冷やしやすい飲み物です。特に陽虚(冷え性)、脾虚(胃腸が弱い)の人は注意が必要です。
体を冷やさないスムージー作りの3原則は、①涼性・寒性の果物に温性食材(生姜、シナモン、黒ごま)を加えて中和する、②気・血・水のどれを補うかを決める、③ベースは豆乳(平性)、甘酒(温性)、白湯(平性)を選ぶことです。
体質別には、冷え性にはバナナ+黒ごま+生姜+甘酒、むくみにはキウイ+小松菜+はと麦+生姜、疲労にはベリー+なつめ+甘酒、乾燥には梨+はちみつ+豆乳+シナモン、胃腸が弱い人にはりんご+山芋+甘酒+生姜が最適です。
季節では、春は巡らせる+温める、夏は清熱+冷やしすぎない、秋は潤す+温める、冬は温補を意識しましょう。NGパターンは、涼性・寒性の果物の重ねすぎ、牛乳ベース(陽虚・脾虚の人)、空腹時の摂取です。
最適な時間帯は昼食時または午後のおやつ。1日200〜300ml、週に2〜3回〜1日1回が目安。作り置きより作りたてが理想です。
この記事を参考に、あなたも薬膳の知恵を活かして、体を冷やさず健康的なスムージー生活を送ってください!
